最近はゲームの人気が上がるにつれて、ゲーム実況動画の人気も上がってきていますね。
例えば難しいゲームのクリアのポイント、ちょっと変わったゲームの楽しみ方の提案など、いろいろあります。
そんなゲーム実況の動画、いったいどうやって作っているのでしょう?
今日は、ゲーム実況動画の作成方法、マイクなどの機材についてご紹介します。
また、ゲーム実況とは切っても切り離せない「著作権」についても少し、お話ししたいと思います。
普段何気なく見ているゲーム実況動画の裏側や仕組み、ちょっと気になりませんか?
Contents
ゲーム実況の方法
一言にテレビゲーム実況の動画を作るとしても、そのゲームがどんな端末(テレビ、パソコン、携帯・スマートフォン)を使うかによって、方法が異なってきます。
ここでは、端末別のゲーム実況の方法を簡単に説明します。
なお、細かいシステム的な説明や設定に関しては省略します。
「ああ、こんな風にやるんだー」という程度の説明になりますがご了承ください。
テレビゲームの実況
ゲーム機のみで実況をする方法
PS4等のテレビゲームであれば、この方法でテレビゲームの実況動画を簡単に作ることが出来ます。
ゲーム機本体のUSB端子にマイク、またはヘッドセット(ヘッドホンとマイク)をつなげます。
これで準備完了です。
あとはゲームをしながら実況して、それをPS(プレイステーション)4を使って録画すれば、ゲーム実況動画の完成です。
なお、PS4本体にはゲーム動画を録画する機能が標準でついているのでそれを使います。
またまた、PS4はインターネット接続も出来ますので、PS4から直接YouTubeに動画を配信することも可能です。
PCで動画を編集・公開といった作業をするやり方
テレビや携帯・スマホゲームのゲーム実況を行うには、ゲーム機だけですべてを済ませる方法もありますが、ゲームの動画を一時的にPCにセーブして、PC上で動画編集ののち、YouTube上に公開する、という方法もあります。
この場合は、「キャプチャーボード」という道具を使います。(PCには、キャプチャーボードの専用ソフトのインストールが必要です)
キャプチャーボードを使うと、ゲーム実況中の動画・音声を録画して、それをPCにセーブすることが出来ます。
- ゲーム機にマイク、またはヘッドセットをつなげる
- キャプチャーボードとPC,ゲーム機を接続
- キャプチャーボードのソフトをインストール、設定する
この方法をとると、ゲーム実況動画を一度PCで編集することが出来ますので、音量のバランス調節や、ゲーム実況のカットしたい場所などをPC上でカットする、という事もできますね。
なお、携帯ゲームの中にはゲームキャプチャーに接続できないゲーム機もありますのでご注意ください。
PCゲームの実況
次に、PC(パソコン)ゲームの実況の方法です。
用意するものは「キャプチャーソフト」(PCの画面を動画として撮影することが出来るソフト)です。
- PCにはキャプチャーソフトをインストールする
- パソコンにマイク、またはヘッドセットを接続
これで準備完了です。
後は、パソコンゲームを起動させ、キャプチャーソフトでゲーム動画を撮りながらゲーム実況を行ます。
撮影が終わった後は、それらの動画を編集ソフトで編集して、ゲームの音量と実況解説の音量を調節して、出来上がりです。
スマホゲームの実況
携帯で手軽に遊ぶことが出来るスマホゲーム。
「スマホゲームの実況って、携帯でゲームをしながらその動画を携帯でスクリーンショットみたいに撮影するの?」
そういうやり方もできますが、他にもスマホゲームの実況方法はあります。
必要なものは、ミラーリングソフトで、このソフトを使うと、PCに携帯の画面を映し出すことが出来ます。
あと、先ほどご紹介したキャプチャーソフトも必要です。
- ミラーリングソフト・キャプチャーソフトをインストール、設定しておきます。
- ミラーリングソフトを使って、携帯ゲームの画面をPC画面に映し出します。
- マイク、またはヘッドセットをPCに接続します
この方法を使うと、スマホゲームがリアルタイムでPCの画面に映し出されるので、それをキャプチャーで録画、編集すれば出来上がりです。
ゲーム実況に使用するマイク
さて、ゲーム実況に欠かせないのが「マイク」です。
けれど、一言にマイクと言ってもその値段や性能はピンからキリまで。
「どんなマイクがゲーム実況におすすめなの?」
これからゲーム実況をやってみようかな?と思っている方にとって、マイク選びは大きな難関ではないでしょうか?
そこで、ゲーム実況におすすめなマイクをご紹介します。
おすすめマイク3選
SONY ECM-PCV80U
様々なゲーム実況サイトでおすすめのマイクとしてあげられているソニーのパソコン用マイク。
ゲーム実況だけではなく「歌ってみた」系の動画でも愛用している方が多いとのこと。
初めて実況動画を撮るとき、どのマイクを買ったらよいか迷った場合はこのマイクがおすすめです。
マランツプロ USBコンデンサーマイク
マランツプロ USBコンデンサーマイク 生放送・録音・ポッドキャスト MPM1000U
コンデンサーマイク(電源につないで使用するマイク)ですので、音質はかなり良いです。
また、コンデンサーマイクは割高なものが多いのですが、このマイクは1つ1万円以下で購入することが出来るので比較的リーズナブルです。
実況の音質にとことんこだわりたい方にはおすすめ。
Razer Seiren X USB接続デジタルマイク
ゲーム実況の他にもライブ配信向けなUSBマイク。
振動音を可能な限り拾わないような作りになっていたり、マイク正面からの収音に特化した構造になっていたりと、こだわって作られているマイクです。
他のメーカーのマイクとは一線を画するスペック。
一部では、音質が「いまいち」という方もいるのですが、こちらもコンデンサーマイクですので、通常マイクよりもかなり音質が良いとのことです。
また、性能が良いのですが若干値段が高い(10000円以上)のも難点です。
マイクとヘッドセット
ゲーム実況をする方の中には、マイクではなく「ヘッドセット」を使用している方もいるようです。
ヘッドセットとは、ヘッドホンにマイクが付いているような構造をしています。
「ヘッドセットとマイク、どっちがいいの?」
という疑問も多いかもしれませんね。
ヘッドセットは、文字通り、ヘッドセットとマイクがワンセットになっているので、これ一つでヘッドホンとマイクの役割を果たします。
また、ヘッドセットを身につけると、口のちょうど前のあたりにマイクがあるので、マイクが収音しやすい、というのも特徴。
接続するのもこれ一つで済みますし、手軽にゲーム実況を行うにはこれでも問題ありません。
ただし、実況の音質は、マイクの方が圧倒的に良いですので、ゲーム実況の声にもこだわりたい方は、マイクがおすすめです。
ちなみにこちらはゲーマーおすすめのヘッドセットです。
キングストン ゲーミング ヘッドセット
キングストン ゲーミング ヘッドセット HyperX Cloud II KHX-HSCP-RD レッド/ブラック 7.1バーチャルサラウンドサウンド USBオーディオコントロールボックス付属 2年保証
ゲーム実況に使う機材
ゲーム実況は「ゲーム機」があれば成立するという訳ではありません。
確かに、インターネット回線につながるゲーム機があれば、簡単にゲーム実況動画を作成することが出来ますが、他にも必要な機材はいろいろありますので、ご紹介しますね。
PC(パソコン)
インターネット回線につながるゲーム機があれば、パソコン関連の機材は必要ありませんが、ほとんどのゲーム実況動画はPCを使って撮影・編集・公開されています。
実際、動画の細かい編集はPC機材がないと難しいでしょう。
キャプチャーボード
これは、テレビゲーム等の据え置きゲームの画面をPCに映し、保存するための機材です。
また、これを使うと、ゲーム中の画像に音声を簡単に録音することが出来るので、かなり多くのゲーム実況ユーチューバーが愛用しています。
相場は大体2万円前後。
決して安くない機材ですので、購入の際はよく性能をチェックしてみてください。
キャプチャーソフト
PCゲームの場合は、キャプチャーソフトが必要になります。
これは、PCの画面に映し出されている動画を録画するためのソフトです。(PCゲームの場合は“キャプチャーボード”は必要ありません)
キャプチャーソフトにはいろいろありますが、「Bandicam」が、操作も簡単で一番定番でなソフトです。
編集ソフト
ゲーム実況を撮った動画を、編集したり音声調整をするためのソフトです。
動画編集ソフトも様々なものが出ていますが、無料で使えるユーザーおすすめソフトがAviUtlというフリーソフトです。
ゲーム実況における著作権問題
ゲーム会社が製作したゲーム=著作物を勝手に公共の動画サイトで公開して、不特定多数の人が見れる状態にする・・・一歩間違えると「著作権問題」につながりますね。
特にゲーム実況をしている方と「著作権問題」は切っても切れない間柄なのではないでしょうか?
ゲーム実況=著作権侵害
まず、「著作権侵害」とは、簡単に説明すると
「誰かが作った著作物(映画やゲーム)を制作者の許可なく不特定多数に公開する事、あるいはそれによって収益を得ること」
と、こういうことになります。
これに照らし合わせると、ゲーム実況そのものは「著作権侵害」になりますね。
著作権侵害とならないケース
ところが、ゲーム実況動画が著作権侵害とならないケースもあります。
それが、この3つ。
- ゲーム機のインターネット回線を使ってゲーム動画を投稿できる場合
- ゲーム実況が許されている場合
- ゲーム実況が許されていないにもかかわらず、ゲームのメーカーがゲーム実況動画に気づいていない場合
ゲーム機のインターネット回線を使ってゲーム動画を投稿できる場合
インターネット回線に接続する据え置きゲームで、ゲーム中の動画を録画してユーチューブ等に配信できる機能が付いています。
そういった機能を使って、ゲーム動画を公開、シェアできるゲームがあります。(任天堂のマリオ関連のゲーム等)
そういったゲームは、製作者側が公開を許可しているという事ですので、著作権侵害にはなりません。(ただし、ネタバレ等につながる動画の公開にはゲーム機・ゲームソフトに制限がかかっていて出来ないようになっていますので、その実況に関しては著作権侵害になります)
ゲーム実況が許されている場合
先程紹介したのようにゲームを公開する機能はついていないけれど、制作者側からゲーム実況動画の公開を許可されているゲームがあります。
こういったゲームはゲーム実況動画を公開しても当然著作権的に何も問題はありません。
ゲーム実況が許されていないにもかかわらず、ゲームのメーカーがゲーム実況動画に気づいていない場合
簡単にってしまえば「ゲーム制作者側がゲーム実況動画が公開されていることに気づいていない」ということ。
一般的に著作権侵害というのは、著作権の権利者(ゲームの場合はゲーム開発者側)が「著作権侵害している」という事を申し出なければ成立しないのです。
そのため、ゲーム開発者が気づかなければ、罰せられることはありません。
ゲーム制作者によって考えが異なります
著作権については、ゲーム会社によってその考えが異なります。
例えば、ゲーム開始からクリアまでのすべてをゲーム実況・公開したら、それは著作権侵害になっても仕方がないと思います。
けれど、ネタバレ等に触れないゲームのワンシーンだったり、あるいは楽しみ方がいろいろあるゲームの場合は、「こんな楽しみ方があるよ」という紹介となったり、ゲームそのものの宣伝となる場合もあるので、著作権については不問にしているメーカーもあるのだとか。
いずれにしても、ゲーム制作側の考え方ひとつですね。
ゲーム実況に特化したMCS
MCSとは、ユーチューバーの事務所のような存在。
クリエイター向けの企業案件や著作権関連の情報を多く持っています。
その中には「ガシェット」のように、ゲーム関連の情報を多く持つMCSもあります。
そういった所でゲーム実況について問い合わせてみるのも著作権侵害を回避する手段の一つです。
MCSについては以下の記事に詳しく記載されておりますので、ご覧ください。
まとめ
ゲーム実況のやり方やマイクや機材について、そして著作権に関する話・・・ゲーム実況の裏側についてご紹介してみました。
ゲーム実況、簡単そうに見えますが、実は動画を撮ったり編集したりと、なかなか手間のいる作業ですね。
けれど、シンプルに据え置きゲームの機材とマイクがあれば簡単にゲーム実況動画が作れてしまうというのはちょっと意外でした。
こんな風に、ゲーム実況の裏側や作り方を知ると、ゲーム実況の動画を見る目も変わってきますね。
今までとはちょっと違う視点でゲーム実況を見るのも、また楽しいかもしれませんね。
なお、気になるゲーム実況ランキングについては以下の記事に詳しく記載されておりますので、気になる方はそちらもご覧になって、人気ゲーム実況を楽しんでみてはいかがでしょうか?